ロシア民話
せた ていじ やく
わきた かず え
むかし むかし、ひとりの おじいさんが、なにか おいしいものが
たべたくなって、おばあさんに いいました。
「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんを つくってくれないか」
と、おばあさんが いいました。
「でも、なんで こしらえるんですね。 うちにゃ、こむぎこが ありませんよ」
「あるとも、あるとも。こなばこを ごしごし ひっかいて、
こなを あつめりゃどっさり あるさ」
*私たちが絵本をひらいてみたよ〜*
「『あーあ、食べられちゃった!』わかっているけどドキドキする」
多田ヒロシ
こだかい丘のうえに ふたつのお城が たっていました。
かたほうのお城には ふとっちょの王さまが すんでいました。
となりのお城には ほそっちょの王さまが すんでいました。
ふとっちょの王さまの お城には お妃のほか 召使いや
へいたいたちを あわせると 122人すんでいました。
ほそっちょの王さまの お城にも お妃のほか 召使いや
へいたいたちを あわせると 122人すんでいました。
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「私たちには、子供達と一緒に楽しんだ 懐かしい絵本でもあるんですよね」
「今から25年前~絵本の会5周年の「お話し会」で毎回読み、その後に王様ジャンケン遊びをしましたね」
「あらっ~ふとちょの王様には、ほっそりしたお妃が、ほそちょの王様には、ふっくらなお妃が…。」
「二人の王様は仲良く暮らしていけるのかな?!」
「めでたし めでたしです」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*
内田莉莎子 再話
佐藤忠良 画
おじいさんが かぶを うえました。
「あまい あまい かぶになれ。
おおきな おおきな かぶになれ」
あまい、 げんきのよい
とてつもなく おおきな
かぶが できました。
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「表紙をひらいてびっくり、大きなかぶはピンク色だったのね」
「忠良さんの画は迫力満点!大きなかぶ!」
「皆で引っ張った葉っぱ、よくちぎれなかったわ~」
「ロシアの昔話で、今でも人気で読み継がれてきた一冊ですね」
「今まで、呼んできた方ばかり見てたけど、引っ張っていた人達の疲れた様子から、手ごわい大きさが伝わるね」
「小さな力も、みんなで力を合わせて大きな力に…良かった」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*