グリム童話
フェリクス・ホフマン え
せた ていじ やく
むかし あるところに こやぎを 七ひき そだてている おかあさんやぎが いました。
あるひ おかあさんやぎは、たべものを さがしに もりへ いこうとして、こやぎたちを
よびあつめました。
「いいかい、わたしは、これから もりへでかけるよ。
では、おおかみに くれぐれも きをつけておくれ」
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「見返しがきれい。」
「グリム童話、私たちが、小さいとき読んだね。」
「今も、いろいろなタイプの本が出ていているね」
「やっぱり ホフマンの絵は、色や形が、洗練されていて、グリーンが効果的」
「最後、"しんだ""しんだ" と いうところがあるけど、悪者を退治したという感じ。
勧善懲悪って大事じゃないかな。」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*
瀬田貞二 再話
赤羽末吉 画
むかし あるところに、りょうしとむすこがあった。
あるあさ、りょうしは むすこのななつのいわいのために、
やまのもんでも、なにかとってこようと、
ながしにかけた、てっぽうを、おろそうとした。
ところが、うっかり、とりはずして、てっぽうがおちて、
したにあった いしうすに、 ガチンとぶつかり、
つつが、へのじに、まがってしまった。
「なんの、うすにあたればこそ、おおあたりよ。
まってろ、ななつのいわいを もってきてやるで」
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「この本で、"まのいい"という言葉を知ったね。
まがわるいはよくつかうけど……」
「まのいいって、ついてるときのこと」
「言葉といえば、"いちごさかえた"という締めの言葉がいいね。」
「げんがいい。とか、ちどりがけ。とか普 段使わない言葉が出てくるね。」
「言葉のリズムがいいね。」
「赤羽さんの絵がダイナミック! 家に帰ってきた姿はすごいよ^^」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*
モンゴル民話
大塚勇三 再話
赤羽末吉 画
中国の北のほう、モンゴルには、ひろい草原がひろがり、
そこに住む人たちは、むかしから、ひつじや、牛や、馬などをかっていました。
このモンゴルに、馬頭琴という、がっきがあります。
がっきのいちばん上が、馬の頭のかたちをしているので、
ばとうきんというのです。けれど、どうしてこういう、
がっきができたのでしょう?
*私たちが絵本をひらいてみたよ〜*
ロシア民話
せた ていじ やく
わきた かず え
むかし むかし、ひとりの おじいさんが、なにか おいしいものが
たべたくなって、おばあさんに いいました。
「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんを つくってくれないか」
と、おばあさんが いいました。
「でも、なんで こしらえるんですね。 うちにゃ、こむぎこが ありませんよ」
「あるとも、あるとも。こなばこを ごしごし ひっかいて、
こなを あつめりゃどっさり あるさ」
*私たちが絵本をひらいてみたよ〜*
「『あーあ、食べられちゃった!』わかっているけどドキドキする」