おざわとしお 再話
赤羽末吉 画
福音館書店
むかし、あるところに、ひとりのうまかたが いました。
あるひのこと、うまかたは、はまで どっさり さかなをしいれ、
うまのせに ふりわけにつけて、やまみちをのぼっていきました。
ひがくれて、とうげにさしかかると、やまんばが ぬっと でてきて、
「これ、まってろ。そのさかな おいてけ」と、しわがれごえでいいました。
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「やまんばの''ばりばり くうと"が、印象的!」
「やまんばの" 蒼さ"が際立ってる!」
「わあ!恐ろしい!!!」
「おざわ先生が講演で、"昔話は、残酷だけど残虐ではない。"っていってました。
グリム童話もしかり。」
「途中から、縦開きで、はりといろりの高さが、内容がいかされてるね。」
「おさえた色調の赤羽さんの絵が素敵です。」
「恐いやまんばにも恐いものがあったんだね。」
「それは………。」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*
宮沢賢治・原作
スズキコージ・絵
ミキハウスの絵本
・・・
風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、
木はごとんごとんとなりました。
「どうも腹がすいた、さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。」
「ぼくもそうだ。もうあんまりあるきたくないな。」
「あるきたくないよ。ああこまったなあ、何か食べたいなあ。」
「食べたいもんだなあ。」
二人の紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを言いました。
その時 ふと うしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「たくさんの人が書いている賢治の絵本ですが、このお話はスズキコージが一番好き」
「魔の世界に迷い込んだ不思議の世界」
「顔はくしゃくしゃのまま?犬は生き返ったのか?」
「仕上げは、やはり塩ですね!」
「デザインが隅々までされていて、とても素敵!」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*
ウルフ・スタルク 作
アンナ・へグルンド 絵
菱木晃子 訳
おじいちゃんをみつけるために、老人ホームにでかけたウルフとベッラ。
ベッラのおじいちゃんになってくれたニルスさんは、たこを作ったり、口笛を教えてくれたり、ほんとうの孫のように仲よく遊んでくれた。
そんなおじいちゃんのために、誕生パーティーをひらき、約束をする…。
*私たちが絵本をひらいてみたよ〜*
「土管のシーソーって珍しい」
「口笛が感じられるね」
「おばあさんのスカーフで作った凧がいい!」
「ラストの凧揚げのシーンがジーンとくるね。映像として入ってくる」
「おじいちゃんからこども達へのプレゼントだね」
「ウルフがいい子だわ〜」
「大人にも子供にも読んで欲しい本です」
*あなたも絵本をひらいてみてね〜*
ちょっと かわった のねずみの はなし
レオ=レオニ
訳 谷川俊太郎
なやは かたむき サイロは からっぽ そのうえ ふゆは ちかい。
ちいさな のねずみたちは、 とうもろこしと きのみと こむぎと わらを あつめはじめた。
みんな ひるも よるも はたらいた。
ただー フレデリックだけは べつ。
*私たちが絵本をひらいてみたよ〜*
「さむくてくらい冬の日のために、フレデリックの集めたものは?」
「詩の大切さがよくわかるね」
「最後に自信に満ちたフレデリックの、パッチリした目がいいね!」
「物だけではない心の持ち方が大事、ってわけだ」
「まさに詩人の仕事だねー」
「食べ物がなくなっても、勇気がもてる」
*あなたも絵本をひらいてみてね〜*
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
レナード・ワイスガード え
うちだややこ やく
グラスに とって
たいせつなのは
むこうがわが
すけてみえること
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「雨にとってたいせつなのは、みずみずしくうるおすっていうこと。ここが好き、絵がきれい」
「本質は何?と考えるきっかけになる本」
「スプーンにとってたいせつなのは…
のところのように、シンプルに考えるって 大切なことだね。」
「混沌としていて、自己肯定感を持てないとき、"あなたがあなたであること"という言葉が "たいせつなこと"だね。」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*