ハリエット・ジィーフェルト ぶん
アニタ・ローベル え
松川真弓 やく
「戦争がおわったら、あたらしいオーバーを買ってあげようね」
去年の冬、お母さんがいった。
アンナの古いオーバーはすりきれてしまったし、
もう小さくなっていたから。
でも、戦争がおわっても、お店はからっぽだ。
オーバーもなければ、食べ物だってない。
それに、お金をもっている人もいなかった。
お母さんは、どうしたらいいか考えた。
*私たちが絵本をひらいてみたよ~*
「実話なんだね。」
「戦争が終わったころのドイツのお話」
「最初の見返しと最後の見返しのオーバーの色がちがうね。」
「おかあさんはアンナにオーバーを作ってあげるために、いろいろなものと交換したんだね。」
「赤は、コケモモ。どれだけ集めたのかなあ。」
「オーバーづくりに関わったみんなを呼んでクリスマスをひらいたね。平和になったんだね。」
「繰り返し読むと新しい発見がある。」
*あなたも絵本をひらいてみてね~*